おれがspazzkidのことを知ったのは2010年、ちょうど大学に入った年である。
京都で一人暮らしを始めるまでは自分用のパソコンを持っていなかったため、この年から自分は狂ったようにインターネットで音楽を聴きはじめる。当時、bandcampで"indie"タグの付いた楽曲は本当に片っ端から聴いていて、そのときに妙に引っかかったのがこの曲であった。
この時はこの楽曲に彼が関わっていたなど知らなかったわけであるが。
2012年になると僕は音楽を作りはじめる。
サンクラのフォロワー50こえたらバンキャンリリースと思ってたけどこえてた
— アリムラ (@Arimuri) 2012, 6月 29
この頃おれはまだsoundcloudのフォロワーは100人おらず、身の回りの友達のみがフォローしていたような状態であった。(恐ろしいことにredcompassはこの時点でもう現場でおれの曲をプレイしていた)ちょうどこの頃にリリースされたのが『Desire/願う』である。
これが出たときそれはそれは衝撃で、「おれはこういうのがやりたかったんだ」という思いに。そして彼のyoutubeチャンネルを見ていたらmy parasolの人間であったことを知るわけである。いたく感激し、後日ボーカルトラックが配布されていたのを見つけリミックスを作成する。
後日これが本人の耳に届く。
spazzkid loves @Arimuri ! thank you for an awesome remix! ありがとうございました!
— kuya y moi (@spazzkid) 2013, 7月 13
さらに彼がSTYLSSに提供したmixの一曲目に収録、1万回以上再生される。さながらフォロワー二桁の身内アカウントが炎上をきっかけにインターネットの広大さを知るような状態に。なんとなくメッセージをやりとりなんかしたりして、音楽に国境はないな~なんてベタなことを思った記憶。
時は経ち2015年。
そして先日リリースしたこの曲をspazzkidがfacebookで紹介してくれて、そしてその後
こうなったわけです。親族が結婚した喜びを表現してるらしい!おめでとうございます!!!
自分が好きな音楽を作っている人間が自分の作った音楽を好きになってくれることはコミュニケーションとしてかなり深いものだと思うし、感動もひとしおである。インターネットの発達のおかげで、以前より心意気を同じくする人間を見つけることはたやすい。隔てるものが距離だけならば、インターネットが解決してくれる。まだ見ぬ多くの出会いのためには発信し続けることである。発信し続けていれば、バイブスを同じくするやつが、きっと何処かからあらわれる。みんなで良い物作ろうぜ。