POTLUCK Lab. vol.2振り返り

POTLUCK Lab. vol.1
【日時/場所】
8/24(土)13:00〜19:00@京都METRO(https://www.metro.ne.jp/)

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【開催会場選び】
 前回、炎の2Days開催の憂き目にあったため、キャパ60人以上で会場を探す。

・一般的なイベントスペースではなく、クラブでやる

・自分たちがよく出演する会場を選ぶ

の2点は太郎となんとなく合意しており、しっかりしたサウンドシステムで自分の曲を聴いてほしいということと、一度行ったことがある会場には遊びに行きやすい、これをきっかけにクラブイベントに遊びにいけるようになってほしいという意図であった。

 1回目開催時に、メトロ勤務のトラックメイカCeeeSTee氏が遊びに来てくれており、条件面から環境づくりまで相談に乗ってくれたうえ、ちょうどいい時期の週末デイタイムをおさえることができたので、第二回は京都メトロで開催する運びに。

 可能であれば今後も場所を変えて実施して行き、”おれらが出るようなクラブにだいたい一回は行ったことがある”状態の人を少しでも増やすことで、ハコ側、我々プレイヤー、お客さん三方よしのイベントになることを目指したい。

 とはいえ、変則的な催しの為、他会場で今回のようなレベルの理解とサポートを毎回期待するわけにも行かない、いろいろ検討中である・・・

 

【環境】

f:id:Arimuri:20190828235716p:plain 会場環境は上記。機材は前回揃えたので、今回は基本的に配線を考えるのみ。配信に関しては、マイクはPA宅から分けてもらい、その他音声は全部DJミキサーに突っ込んでBOOTH OUTで配信するという運用。多面的に相談に乗っていただいたCeeeSTee氏およびメトロにはただただ感謝。

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 80人をいかに不快な思いをさせずにメトロに収容するかも難しく、ステージにブルーシート敷いてお花見席にするなどの苦肉の策。持ち込みは配信機材一式と、入り口付近に設置した小モニタ、配線類、ブルーシート。でかいブルーシートはマジで持ち運びがだるいということを思い知るなど。狙い的には概ねうまく行った。設営、撤収に関しての当日の段取りは考えが甘くファイヤー状態。配信はおれのオンボロThinkpadSSD換装し挑む。速度十分のメトロの有線LANを使用した関係もあり快調でした。

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配信画面


 

【参加登録】

 前回に引き続きGoogleフォームでの参加。定員は80人に設定。

・本編参加可否

・飲み会参加可否

・音源送付

をまとめて実施。Googleフォームでのスクリプト利用の方法がなんとなくわかってきたため、集計したり、定員で受付を締め切ったりなど、簡単なことならできるようになった。

 前回、メールやSNSで持ち込み音源を受け付けたがゆえ、イベント直前に五月雨式に音源がなだれ込みカオス状態になった反省から試験的にGoogleフォームでの音源送付を受付。全部で40曲ちょい来た

 今回の大きな反省点の一つが

・ファイルフォーマットの指定をしなかったこと

・ファイル名の付け方の指定をしなかったこと

である。今回持ち込み音源視聴会はUSBに入れてCDJに読み込む方式で実施したが、かなりの曲数がCDJ2000nxs非対応のフォーマットであった。把握していた分はこちらで前日に変換作業を実施したが、変換漏れもあり、当日に太郎のPCから直接再生する形をとった。

書き出し形式のことを意識することがない人も多かった為、次回からは

・Waveファイル(48kHz / 24bit)

・mp3ファイル(320kbps以下)

で受け付けるようにことにするつもりである。 

 ファイル名に関しても、登録したファイルがただGoogleドライブのフォルダに放り込まれていくだけの仕組みであった為、ファイル名がまちまちで当日に名義と曲名が正しく把握できなかった。送付時の登録名をエクセルシートにでも落として、送付された音声ファイルとの対応をとるまでの余力はなく力尽きてしまった。そこまで気が回らなかったこちらの落ち度である為、次回はお作法の指定をしようと思います。

 

【登壇者】

 クラブ開催なこともあり、クラブ/ベースミュージック最前線の人材としてCarpainter、前回も誘っていたが叶わなかったMeteme氏、生楽器録音、歌モノ制作枠という側面に加えて女性のパイ拡大という役割を勝手に背負わせたゆnovation。人選もブッキングもあっさり決まって平和。全員プレゼン的なことをしてもらうのに不安がなかったため特に内容に関しては丸投げし心配せず。

 前回あまりにもDJツール的な曲を作る人がいなかったうえ、クラブに行ったことがないという人も多数いたので、同世代で、広いジャンルがカバーできる実力派ということCH.0くんにも声かけ。mixの妙を知ろうという意図でDJをやってもらいました。KID FRESINO氏とのパーティ主催、ラッパーのバックDJとしての経験など、お話聞く時間も設けたかったが今回は泣く泣く割愛しDJのみ。

 

 【イベント当日】

<集客>
 来場者数は70人程度。最悪60人くればなんとかなる、という勘定であった為なんとかなったが、やはり直前キャンセルは多く、多めに受付をするべきであったかもしれない。だからと言って人が来すぎてパンパンできつい、というのも厳しく難しい。ワークショップは、本質的に人が少ない方が快適という性質もあるし。

<本編>
 登壇者およびDJは文句なしで頭が上がりません。前提知識がなくても楽しめて、かつ第一線で音楽を作っている人が聞いても興味深い、という絶妙な題材でかなり満足。

 休憩をふんだんに挟んだ、ゆとりをもったタイムテーブルにしたつもりが、当日は結局かつかつであった。結局音楽の話をしていると楽しくなってしまうので長くなりがち。視聴会は「送付曲全部かける」ということだけ決めていたが、計画よりも一曲に当てられる時間が短くなってしまったのは反省。

<飲み会>
 馬鹿正直にGoogleフォーム登録の人数で予約してアホほど赤字。おもろいので続けたいが、正直きついのでうまいやり方を考えないといけない。当日まで人数あやふやでもハコ貸ししてくれる都合の良い飯屋とかあるんだろうか。

<収支>
 試験的にやったpaypay投げ銭では1万程度あつまりました。感謝。トータル収支はやや赤字。ほぼ飲み会が悪いが・・・ 

<イベントレポ>

takawo.hatenablog.com

毎度おなじみのTakawo Shunsuke氏(@takawo)のレポ。

katlog.hatenablog.com

 かっとくん(@Ka_t_)も感想くれてます。ありがたや。

htb712.hatenablog.com

個人的に今後を期待しているHYPER THANKS BOMB氏(@TGInotF)も記事書いてくれてます。

はてなで感想書けやみたいなお作法があるわけではないです。ネットで好きな形で感想もらえれば可能な限り読みます

 

 【所感】

 毎度おなじみ、無事にイベントが終了して良かった。準備している際、懸念点が出るたびに、太郎と「いやでもPotluck Labにくる人はみんないい人だからいけるやろ・・・」などと言い続けていた。実際そうであると思うし、人の善意で雰囲気がよくなるのはいいことであるが、それにかまけてばかりではいられない。

 入場料の設定はずっと悩みの種である。取りすぎるとなんか集金セミナーっぽいし・・・。毎度言っているが教える側と学ぶ側、みたいな構図には意地でもしたくないのである。自分はコミュニティが作りたいだけで、トップダウンでの情報供給、すごい人が技術を教えてくれる、ありがたい話をしてくれる、的な雰囲気にはしたくないのである。

 となると理想は「経費を参加者で総カンパ」では…という考えもよぎるが、そうでもない気もしていて、意思決定と金は基本有村が全部やり、相談役と各種サポートをストーンズ太郎にお願いするという今の体制は結構調子がいいのではと思っている。なるべく意思決定者を減らして、あくまで有村の趣味の催しとしてやる方が、なんかあった時に責任の所在も文句のいう先もわかりやすくてよさそう。

 Metomeさん周辺の人たちと知り合ったころ、自分は彼らのことを雲の上の存在のように捉えていたが、彼らが一貫して平行な目線で話をしてくれたおかげで自分は今に至っていると思っている。過剰に見上げてもいいことはなく、コミュニティを作り気軽に会話をすることと、作る音楽にリスペクトを払うことは共存できる。練度に差はあれど、人によって作る音楽は違う。一様な評価軸があるわけでもないので、交流はお互いにメリットがありがちであり、し得である。

 随分昔、マルチネの社長のtomadさんに「誰とも接点を持たずにやばい音楽を作ってる人って各地にどれくらい存在していると思いますか?」みたいなことを聞いたことがあるが、「いや、ずっとこういうことやってますが全然いないですよ」的な返事をもらったことをよく覚えている。"誰とも接点を持たずにやばい音楽を作ってる人"がいないとは思わないが、創作者同士の交流が何かをドライブする感じというのはやはり存在し、それが重要だというのは自分も感覚的にもっているので、そういう会にしていきたい。

 

 「どうやったらクラブイベントとかにでれますか?」ということもたくさん聞かれたが、あるレベルに到達したらクラブイベントに呼ばれます、みたいな性質のものでもないので、金出してハコ借りてイベントをやってしまえばいいやんとは思います。とはいえ、右も左もわからん人に丸投げするのは酷なので相談とかしてくれれば。

 なんかその手のイベントのオーガナイズしてくれる人がいればな・・・という気持ちも。自分もできる範囲で考えます。

 現場出演は別に必須でもないので、お家でやっていく勢もがんばっていきましょう。

 

アーカイブなど】

 動画のアーカイブは取り扱いを検討中なのでyoutubeではいったん非公開にしています。写っている人も多いし内容もいろいろあるので・・・集合知は残してナンボなのでうまいやり方は考えたいです。

 参加者のかたには動画を共有したい気持ちはありますが、前回不本意な拡散などもあったりしたので今んとこはナシよりで検討中です。とはいえこちらもうまいやり方があれば・・・。

ゆnovationとCarpainterの登壇資料は以下に置いておきます。(こちらも引き上げ可能性あり)

archive - Google ドライブ

 

 

【今後】

次回は一旦未定。

配信機材もあるんで有村自宅でワークショップ+DJ+雑談的な配信でちょこちょこやりつつ英気を養おうという算段です。演題持ち込み歓迎なのでやりたい人は連絡ください。

 今回みたいな規模でやるとアーカイブ公開にいろいろ障壁とかあったりするので、少人数/小規模でやってナレッジベースとして確実にアーカイブを公開して残していくというのもやっていきたい気持ち。

まあどうせ第三回もすぐやりたくなるような気もしていますが。

 

すらりん(@slarinar1)が写真を撮ってくれたので置いときます。ありがとうな

Potluck Lab vol.2