POTLUCK Lab. vol.1
【日時/場所】
5/25(土)18:00〜23:00
5/26(土)12:00〜16:00
@京都cafe la siesta(http://cafelasiesta.com/)
アフター飲み会
5/26(土)17:00〜
【参考にしたイベント】
・早稲田茶箱でやっている新作発表回(https://bit.ly/2VeJuxH)
至極シンプル、作った新曲を持ち寄って聴く
・INNIT
基本クラブイベントのフォーマットで進行する。bring your musicと題して、音源を持ち込む(CDメディア)と500円割引になる。会場に視聴コーナー(CDJ+ヘッドホン)が置かれ、いつでも持ち込み曲を聴くことができる。イベントの最後に、持ち込み曲を再生していき、運営メンバーがコメントしていく。イケてる曲を持ってきた人は次回以降ブッキングされることもある。
INNITのコンピ。懐かしい!(2014)
【構想】
関西でトラックメーカーが交流できる間口のひらけた場を継続的に設ける。DTMのTips共有や音楽についての雑談などをすることを目的とする。
基本的に
・ワークショップ
・DJ
・持ち込み音源視聴会
の3つがメイン。特に音源視聴会は一番重視する。
INNITの運営メンバのような格好良さ、スタイリッシュさを自分は残念ながら持ち合わせておらず、どうやってもダサさが出てしまうので、開き直って間口を広げる方向を目指す。”ダサさ”は裏を返すととっつきやすさでもある(と信じたい)。
【当日までの経緯】
<2018年>
有村が「DTM会やりたい」と言い出す。言うだけでなにもせず。太郎から「最初はシエスタがいいんちゃう?」と提案を受けるもなおなにもせず。
<2019年3月>
見かねた太郎が日程を決め会場を確保。自分がもともと考えていた “Potluck”と、太郎の「ラボラトリー感出したい」というアイディアを安直に結びつけイベント名を Potluck Lab.に決定。「研究してないときの研究室での雑談」の感じがいいよね、という雰囲気を共有。
<4月>
最初はチャージを取らずにやりたかったため、善意のみでやってくれると言ってくれた関西の友人を中心にブッキング。あっさりメンバーが決まる。内容はめいめいに自由に決めてもらった。
<5月>
GW開けに、有村がフライヤーを作り告知。思いの外反響があり、会場のキャパシティが心配になりだす。
DMなどでの問い合わせも多く、Googleフォームで参加登録を呼びかける。参加人数が80人を越え、イベント破綻の可能性が浮上したため開催一週間前に太郎とシエスタで緊急会議。マスター航太さんから「翌日昼なら店を開けられる」と言っていただき、勢いで2days開催を決める。
お客さんの交流も目的であったが、パンパンの会場でそれは難しいと判断したため、交流の場として立食形式のアフターパーティも開催することに。シエスタ近所の飲食店に3時間の貸切依頼を完了
【準備】
Googleフォームでの参加人数が80人を超えてしまったことと、関西圏以外からの参加者が2割程度いたため、せめてもの策として配信環境を整えることにした(もともとはiPhone直撮りで適当にするつもりであった)。
まともに配信することを決めたのが開催一週間前であったため、迷っている暇はなく機材は良さそうなやつを適当に買った。
YAMAHA ウェブキャスティングミキサー 6チャンネル AG06
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マイク2系統+ラインで複数系統入力できて、2mixを何も考えずに配信に載せられる
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macとwinで使えて、入力をパススルー出力できるやつを選んだ
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ヨドバシで適当に買った
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パススルーした出力を会場でモニタとプロジェクタに分配
反省は死ぬほどあるが、話者のカメラ映像+DTM作業画面と必要な音声をネットに載せるという最低限の目的は達成できた。謎に機材を揃えてしまったため、元を取るために続けないといけない気持ちに。
【イベント当日】
<集客>
2日合わせた来場者数は推定80人程度。カンパ額の平均は¥500/人程度。アフター飲み会の参加者は40人ほど。
<イベントレポ>
Takawo Shunsuke氏(@takawo)のレポが詳しいのでそちらで是非。ありがとうございます。
【所感】
まず何より無事にイベントが終了して良かった。マゴチの言う所の「モノ売るってレベルじゃねーぞ」状態になるリスクは十二分にあったため、そこは一安心であった。
喋る内容に関してだが、”ググって出てこないこと”であることを重視した。ソフトの使い方や、基本的な制作のtipsなどは、正直SLEEP FREAKSなどの親切でわかりやすいサイトや外国人有志たちのtips動画(いわゆるHey guys!動画)など、先人の素晴らしいコンテンツをたくさん見る方が良い。
めいめいのスタイルに至った経緯や考え方、精神性など、一見役に立たないバイブスの方が重要で、イベントではそちらよりで話していかないといけないという考えは、今回の出演者の共通認識であった。
「サンクラにあげても再生数があんまり伸びないんです・・・」的な質問もかなりあり、レーベル運営や音楽の小売の仕組み、CD販売や配信などの手続きや戦略など、立ち回りに関して聞きたい人もいたであろうが、自分の独断で、今回はそういった話題は本編ではしないようにした。”音楽作るのおもろいよね”というところが一番大事だと思っているので、そちらを優先した。初回からそういった話題ばかりでビジネス的な印象を持たれるのも嫌であるし・・・
一方で、太郎が曲を完成させる(したということにしてしまう)ことを「打席に立つ」と表現しており、イベント内でもしばしば「打席に立ちまくろう」みたいな話題になったが、音楽作りはじめの人あるあるの「曲をなかなか完成させられない」現象を乗り越えるためにも、「曲を完成させない限り打席には立てない」という気持ちは重要であるように感じる。曲をあげるのはインターネットでも良いし、友達に聴いてもらうだけでもよい。
講師が生徒に教える、といった構図にならないようにも気をつけたい。音楽は良し悪しが定量化できないものなので、レベルが高い人とレベルが低い人がいて、上から下に指導する、というようなやりかたはしないようにしたい。「よくできた量産品より唯一無二のクソ」理論に基づいて、”唯一無二のクソ”の集まりを目指したい。
今回もっとも重視した”Take potluck”という音源持ち寄り視聴会、やっぱり一番楽しかったので、それが一番の収穫であった。曲を送ってくるときに「マスタリングしていなくて申し訳ありませんが・・・」みたいな枕をつけてきた方が思ったより多かったが、今回でそんなことは些細なことで、たいして重要ではないということが伝わればよい。曲を聴いてもらうこと、聴いてもらって感想を言い合うことは楽しい。作り手の顔が見えるのもよい。知り合いゼロの状態で頑張って参加した人が、気の合いそうな人を一人でもみつけて帰ってくれれば(たとえその場で友達になれなくても)いいなと思う。
全く未知数であったアフター飲み会も、どう進行すればいいか不明で心配していたがそれは全くの杞憂で、初対面の人たちが勝手に音楽の話を始めていて良かった。ここから一緒に曲を作ったり、イベントを始めたりなども勝手に起こってくれるような気がしている。現時点でも、参加者間でライブを見に言ったり、サンクラをフォローしあったり、曲の感想を言い合ったりしている様子がちらちらとインターネットで観測されて非常にありがたい・・・
<悩み>
- 会場がむずい
- 初回が故、どのくらいのレベルの話を期待されているかわからず、ワークショップの話し方がなるべく専門的にならないようにした。とはいえ入門的にしすぎるとある程度わかる方は退屈してしまう。気にせず喋って、わからないなりに雰囲気を味わってもらうという開き直りも必要かもしれない
- 今回は持ち込み音源を(おそらく)すべてかけることができたが、今後数が増えるとそれは難しそう
- DJのおもろさが30分枠だけだと伝わりづらい。「クラブにいけばわかるから勝手にクラブ言っておいで」というスタンスはある種の正解であるきもするが、持ち込み曲にDJツール的な側面の曲がほぼなかったのは寂しかったのでうまいことやりたい(特に自分はDJではないので)
- 想像以上に女性の方が来てくれてありがたかった。とはいえ自分の周りは男比率が高めなので、男女比率が半々とは言わないまでも気にならないくらいにしていきたい
<悪かったところ>
- ワークショップの間に休憩が必要。ぶっ通しは客も話者もきつい。ドリンクを注文しやすいタイミングもあまりなかったため、今後は長めのインターバルを挟みたい
- マイク不足、もっと準備するべきであった
- 1日目後半の配信音声がブツブツいってた、シエスタのインターネット回線をお借りしての配信であったが、お客さんもみんな利用可のものであったため、人が増えて同時接続数が増えたためと思われる。次回以降、クラブなどの会場でどうやって配信回線を確保するかは検討中。
- 2日目頭に配信用windows10の更新が始まり2時間終わらず。パソコン一年生レベルのミスで2日目の前半配信できず。
- 配信音声のマイクとラインの音声バランスに不満を示すコメント(声が小さいなど)有り。配信音声をつきっきりで面倒見る人がいなかったためやむを得ないが次回以降はちゃんとしたい
来てくれた人や配信見てくれた人は改めてありがとうございました。次回は8月予定です! おれもいっぱい曲作ります。
(参加者にはアーカイブ送りますがちょっとまってね)
有村スライド