2/20track maker's non sequence session

マルチネEPでもお世話になった一軒家でパンを焼きながら音楽を作る男ことリョウタカハシ(@aaairyo )。 

 下の毛も生えそろってない頃からドラムを叩き続け玄人臭プンプンのこの男と地元山形の名を冠するjukeトラックがpitchforkに掲載されてしまったことで知られる多摩のはぐれ者mitsushige(@mtsgdfm)と「クラブ飽きた、時代は生演奏」などと意味不明な発言をしながら企画されたこのイベント。打ち合わせと称して新宿のサイゼリアでマグナムを空ける圧倒的企画力によって適当に人を集め栄えある第一回を開催。一応「トラックメーカーが集まってシーケンサーを一切使わずにセッションする」という趣旨であるがあくまで楽しければOK。

 

アリムラさん(@armri)が投稿した動画 -

 

アリムラさん(@armri)が投稿した動画 -

 最初はどうなることかと思ったけどJABBA DA HUTT FOOTBALL CLUB、パブリック娘、CBSと東京のいなせなラッパーたちが大集合してセッション加速。この男たちの素晴らしいところは音楽とか抜きにしてとにかく面白くて愉快なところ。マジ後半は楽しさがやばすぎてあっというまでしたが写真や動画がありませんね。次は撮影要員いれたい。

 

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もちろん氏(三毛猫ホームレス)もご満悦。しらんけど夏くらいに次回また出来たらいいですね。来れなかった残念な人も次はぜひどうぞ!!!!!集合写真とかとっときゃよかったよな。気の利かないおれたち・・・

 

 

 

 

 

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ryo takahashiさん(@aaairyo)が投稿した動画 -

最後にパブリック娘清水氏発案の飲酒styleが完全にswagでillだったのでご紹介いたします。このシミズ式飲酒は2016年のトレンドになります。ストローで飲みますので忘れずにレジでもらいましょう。東京のストリート、コンクリートジャングルでも朝まで楽しく飲酒をすることができます。アルバムはいつでるの? 教えてくれよ、パブリック娘。

SECOND ROYAL

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2013年くらいにセカロイ社長の小山内さんから「有村くんはクリスタルさんにデモとか渡せばわかってもらえんじゃない?」みたいなことを言われ3年位意識し続けていたXTAL氏と一緒にセカロイに出れちゃうというこの感じ。音楽をまじめに続けているとそんなことばっかりです。

 

arimuri.hatenablog.com

今回のリリースみたいな曲から((((さらうんど)))でのポップスとして強度ある曲まで作れるXTAL氏、僕の主観でいうとこの記事の分類だとかなり満足タイプな人柄であり、更に拠点を東京から長野に移して音楽を続けている。目指すべき人生の先輩として、自分にはかなり理想的な暮らしをしているように見える。

 

 XTAL氏、octatrackをメインのシーケンサーに使ってそれに加えてelectribe 2やらシンセの音をアナログミキサー通して鳴らしていくハードオンリーのスタイル。2015年を席巻したfuture bassをはじめとするキメ過多なぶん殴り音楽から少し離れてみようと思っていた自分に刺さりまくる素敵な4つ打ち中心のセットでした。おれらより上の世代(電気グルーヴとかリアルタイムな人たち)のほうが4つ打ちに真摯に向き合ってる人が多いような。そこに関しては私はぺーぺーです

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わたし(右)とXTALさん

 

曰く「気まぐれでoctatrackだけで曲作ってみたらめちゃくちゃ早く出来て楽しかった」とのこと。前から思ってたけどおれも制作フローにハード機材を入れたい!制作のこと、長野の暮らしのことなどいろいろ話していただきました。そして僕は3年前に渡そうと思って作ったデモ達が入ったUSBを彼に渡しました。わかってくれるであろう人と音楽でコミュニケーションとるのは最高。

 

雑記メモ

ちょっと前に周りでちょっと流行った話のネタがあった。

その話は幸せのタイプを4つに分類して自分を考えようみたいな内容で、おそらく書籍かなんかで元ネタがある類のやつ。自分はそういう自己啓発的な話は基本的には好きではないんだけどなるほど興味深かったのである。

 

就職活動がはじまるにあたってこの先どう音楽を続けていくかを考えなければいけないのもあって、とりあえず音楽に焦点を絞り、更にそれを自分勝手に解釈したものを書く。

 

もとの話はほぼ忘れたんで簡略化。

つまるところ「成功条件を自分に置くか他人に置くか」という話である。

 

自分で満足できる音楽作ることのみが目標なタイプ(満足タイプ)と、オリコン何位!とか〇〇(有名アーティスト)絶賛!とかそういうものを勝利条件としてやるタイプ(名誉タイプ)の2つに分ける。どちらも間違ったものではなく、自分の中での割合を考える。

 

満足タイプは自分で音楽を作って納得していくことで幸せを感じる。自分で完結している分その基準はあやふやである。一方、名誉タイプは勝利条件の達成は自分の手から離れたところで起こる。その分はっきりとした形で成功条件を決めやすい(CDが何枚売れる、何人動員するetc)。

 

どちらかに全振りするのは茨の道である。満足タイプを突き詰めると楽曲をリリースする必要がなくなっていく。楽曲の評価を決めるのは自分であるからだ。山にでも篭って単身ひたすら音楽を作り続けても幸せを感じられるという状態はなかなかに狂っている。逆に名誉タイプを突き詰め、例えばセールスのみを評価軸にして音楽をやっていくことを考えても、自分でコントロール出来ない部分と戦っていかなければならない。

 

自分は満足タイプ寄りだとは思っているが、増加し続けるソーシャル・スコア(再生数、いいね、フォロワー数など)、デカいイベントへの出演、CDショップに自分の作品が置かれたりメディアに自分の名前が出たりとかそういった名誉タイプな要素の気持ちよさも知ってしまっている。

 

そういった観点で理想の暮らしを考えた結果、たどり着いたのが

「家を建てて犬を飼う、そこでひたすら好きな曲を作る」

という結論で最近SNSで連呼している話に繋がる。

 

そのうちまた考えがかわるんでしょう。あともう一個書きたい話として「音楽とコミュニケーションをどこまで結びつけるか」ってのもあるんだけど。

 

あと元ネタの幸せのタイプを4つに分類(満足タイプとか名誉タイプがある)の話の元ネタが分かる人は教えて下さい

踊楽~ようがく~

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tofu公演後の飯がうますぎて飲み過ぎてしまったままへべれけプレイ。オープンやらせてくださいって頼んどいてよかったです。

イベント後すしざんまいからの

 

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 二条市場という暴力的なハシゴをした後

 

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パーゴルブッダと豊平峡温泉たる施設にノリで移動、温泉に入る直前にチルスペースであえなくHPが切れ爆睡

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3時間ほど爆睡した後入浴、風呂はマジ最高の露天だったんでぜひ行ってみてください

 

 

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 豊平峡温泉、下のフロアではたくさんのインド人がナンを焼いていました。イカれていますね。

 

アリムラさん(@armri)が投稿した写真 -

 人を撮っているっぽく自撮りしています。イカれていますね。

 

この日以来僕はナンにハマってしまい調べてみたところ

tabelog.com

自宅の近所に最高のナン屋があることを知ってしまいました。本当にありがとうございました。

tofubeats “POSITIVE REMIXES” release party

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tofu先生の札幌公演におじゃましてきました。

 

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 みんなでポジティブ

 

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 翌日お仕事によりダッシュで帰宅したtofubeats氏を尻目にのんびり海鮮を堪能したのち我々は踊楽というイベントに突入・・・

Joseph Marinetti Japan & Asia Tour in Tokyo

 

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二年前とかいう私があまり見向きもされていなかった頃にRINSE FMにて極東の島国JAPANのおれの曲を謎のガビガビ音質でプレイしたことで知られるJOSEPH MARINETTI。その真意が明らかになる時が来た・・・(後日BROKEN HAZE氏のラジオでのゲストミックスでもプレイ)

二年越しの思いが届き邂逅。本人曰く「wow...2 years ago...(爆笑) your music is funny...(大爆笑)

そんな彼の日本ツアーの京都公演を客として見学し東京公演に出演・・・世の中は・・・イカれてらあ・・・

 

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ジョセフはなんつうかUKって感じの性格だった。あとヤンキーすぎずオタク過ぎない上にイケてるというその感じはマジいい感じ。外タレっていってもそこに一人の音楽すきな人がいるってだけの話なんだよなーと毎回思います。2016年、好きな海外のDJ、トラックメイカーの来日サポートさせてもらえるようにがんばりたい、いい曲作るぜ!

 

肝心のプレイはハードテクノかけっぱなしワロタ状態。んもっ最っ高。

 

 

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フタツキさんもご満悦。

イベントの様子はyoutubeにダイジェストムービーがあがってますのでみてね。僕は1:07らへんから登場します

EP”Cyanotype”セルフ全曲解説

公式サイト作って以来放置してるこのブログ、時間があるときにまとめてどうにかしますので・・・

 

EPの曲についてごたくを並べます。

頼まれなくてもやる。求められていなくてもやる。それが”漢”

1.Secret Crush

このEPの中でも割と新しい曲。star slingerとの共演、

そしておなじみのkeat周りのやつらの原点回帰感、

のんびりと作品を公開するbessaあたりの影響により「やっぱこういうサンプル切るのは最高、これからも続けような」というおしつけがましいシンパ感を感じながら制作。いっぱいデモ作った中での一番の佳作がこれ。ナイトコアもそうだけど、ピッチアップするとおのずと女子供ががわめいてるみたいな声になりますが今楽曲では土臭いおっさんの声をちりばめ男らしさを失わないことに成功。こういう音楽、元ネタが何であれ切って並べるだけでそいつのバイブスが醸されてしまうのが本当に好き。作るのも聴くのもやめられない。

2.cluster A

大学院進学により飛ばされた研究棟より名前を拝借。何者かが運営する学部生用の試験対策サイトも同名である。この曲は学部4年生になるころにはもうできていたので2年前以上前にに作ったということになり本EPでは最古。

 

スペアザのこの名曲で駆使される高低差のある二弦をハモらせるコードリフを恥ずかしげもなくパクっての制作。5線譜上の作曲でどうこうというよりギターでやるからこその気持ちよさ。

ここ最近でやたら自分も含め頻繁な笛音色の利用が見られるが具体的に誰の影響なのかはよくわからん。(個人的にはカシミヤとhenrik the artistの印象が強い)

アレンジを考えている際にサビに仮で入れていた開放弦絡みのアルペジオフレーズ、リズムから何から何までぐちゃぐちゃなのに後できれいに録りなおしたらよさが完全消滅したのでガタガタのままうっすら重ねてます。そういうケース結構あるよな・・・

3.Everything Affair

なんかある日突然できたのでよくわかりません。

ラスサビをもっとアゲていきたいという気持ちでVa○essa Car○tonの超有名曲のピアノフレーズをそれっぽく引用して突っ込むという暴挙が光る楽曲。テンションのみでsiroPdにPV制作を依頼。いつもありがとうございます。

4.Chicken head

おれと名前が同じことで知られるCBSのトラックメイカーことRyo Takahashiにコード進行のみを送ったらイケてるトラックが返ってきたのでボーカル刻んでのせて我が物顔でリリース。この曲めっちゃ好きで現場でかけまくりなので聴いたことある人も多いのでは。ギターのエフェクター整理してたらチキンヘッドのノブのやつが出てきて「鳥頭」ってまぬけでいいな~って感じでタイトルに。あとで調べたらなんか下品な意味もあるっぽくて最高。

5. Signs Of Romance

2015年はなんとなく「原点回帰」っぽい気持ちで曲を作ろうとしていたので、future bass的なニュアンスをものこしつつchillwaveの感じをだせたらなーと思いつつ制作。いかにも手癖で作った雰囲気。なに言ってるかわかんない中に唯一後半だけ意味が通るように一生懸命単語を並べた部分があるけど、声を細かく切っていったときに「意味を持った単語」が「無意味な音節」になっていくその感じはなんかいいですよね。知らんけど。サンクラに海外の方から「I really dig this stuff but it could be so much better with proper mixing and mastering」とコメントがありますが重々承知ですので今後の課題とさせていただきます。

6.Secret Crush (Soleil Soleil Remix)

おれにDTMをはじめさせた張本人である男のリミックス。ムラのある男であるがゆえtomad社長が「Soleil Soleil にリミ頼みたさある」みたいなこと言い出した時は結構不安でしたがフタを開けてみるとあいつの得意なことを全部突っ込みました的な快作で私はとても感動しました。年末に彼に会った際「なあ有村、またバンドせえへん?」などとまーた無責任な発言をしていましたがどうなるんでしょうねえ・・・

7.Secret crush (Quarta330 Remix)

2人のリミキサーがやりたい曲がかぶってしまうという現象を別にどちらも同じ曲でいいじゃん的なソリューションで突破。ちなみにEPラストのSigns Of Romanceという曲はQuarta330氏が醸すたまらなくエモーショナルな雰囲気を出したいとおもって制作したという背景もあり。あとはマルチネ天でQuarta330の裏だった悲しみを思い出します。気づけばリミックスをしてもらえるような身分になったことをひしひしと・・・

 

まとめ

”ボーカルを細かく刻んでいるはずなのになんか歌ってるっぽい”という謎の技術の向上に努めた作品です。よかったら聴いてください。